ヴィンテージシューズ好きは結構いる。特にアメリカ製、イギリス製あたりでしょうか。そういえば日本のシューメーカーのヴィンテージシューズはあんまり聞かない気もする。
ヴィンテージシューズといえばそのクラシカルなスタイルや上質なレザーを使用されていることも多い。ただ古い分現行のシューズよりもメンテナンスは必要となるケースも。
今回ご紹介するのはオールデン。古いモデルらしいが一度修理されていて不具合が生じている状況。
他のオールデンブログはコチラ↓
ALDEN(オールデン)つま先とカカトの修理
さて今回お持ち込み頂いたシューズを見てみましょう。


つま先は既に一度スチールを取り付けられた形跡があるが完全に取れてしまっている。スチールがボロッと取れることはそんなに多くはないのですが、今回の場合オイルドレザー。このオイルドレザーは通常のレザーと比べるとビスが効きにくい。なのでオイルドレザーに対しスチールを付ける場合本来であればビスの強度も去ることながら接着にも頼る必要がある。レザーとスチールって接着できるのかと思われる方も多いと思いますが意外と強く付きます。なので一度しっかりとスチールを接着させてからビス止めが良かったのでしょう。


カカトは純正タイプが付いている。ヒールの土台まで達する手前でボチボチ交換時期といったところ。
では改めて、つま先から修理していくとしましょう。写真でお分かりの通りスチールが外れステッチも切れてしまっていることからウエルトとソールを縫い直す必要があります。つま先の修理方法としてはスチール、レザー、ラバーと種類がありその靴の特徴に応じてご提案させていただいておりますが、オイルドレザーの場合柔らかく屈曲しやすい。それでいて古い靴であることから反り返りの十分ついているのでつま先にそこまでの強度を持たせる必要もないので今回はラバーをチョイス。ウエルトとソールが今後開きにくくするためラバーごと縫い合わせることにしました。



次はカカト。カカトには厚みのあるものがオリジナルでついているので厚みを合わせるためにヴィブラム#5345を。


オールデンの場合個体差がありヒール周りのウィール(コテ)が入っていないこともあるのでそこもオリジナルに合わせていきます。
これでまた暫く安心して履けそうですね。オールデンの修理でお困りの方は是非一度ご相談くださいませ。
つま先ラバー3,190円、ソール縫い直し3,300円、カカトヴィブラム#5345 4,950円
クリーニング4,950円税込や靴磨き1,650円もおこなっておりますので修理とご一緒にいかがでしょうか。足元が綺麗だと非常に気持ちが良いものです。
ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き11,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。
お店までの行き方は↓