靴がひび割れてしまった。。もう寿命だろう捨ててしまおう。
こういった経験がある方は割と多いと思います。特に歩行時に屈曲するサイドの部分に起こる現象です。
考えられる理由は
- 革質・・・一昔前と比べたら近年では革質の低下しております。そこには大量生産大量消費、原皮の質なども含め根本の問題が挙げられております。
- 定期的にメンテナンスをしていない・・・靴を履いた状態で足だけにかく汗は一日でコップ数杯分ともいわれております。汗となる塩分が革にしみこんでしまい革が硬化してしまう。
- シューキーパーを使用していない・・・シューキーパーは靴の寿命を助けてくれる重要なアイテム。シワをしっかりと伸ばしてくれます。
ザックリ言うとこんなところです。
では修理方法はないのか?正直ひび割れ自体を直すことは出来ません。パテで埋めて修復することは出来なくはないですが履くと途端に再発してしまいます。
今となっては比較的メジャーなというかよくある修理となりますが通称「チャールズパッチ」。
名前の由来はあのチャールズ皇太子(国王)の愛用している靴がひび割れ修理している写真が取り上げられてからそのような名前となっております。
靴のひび割れの修理 チャールズパッチ
さてでは早速チャールズパッチをやっていきましょう。
過去のチャールズパッチブログはこちらのページでご紹介しております。
ひび割れを見てデザインを決める
実際に当てる革やデザインに決まりはなくお客様のご希望で修理することも可能です。今回お持ち込み頂いた靴は両足の内側外側共に同じようなコンディションの為両足合わせて革を当てることにしました。
革を切り出して靴に縫い止める
革を切り出し縫い止めるのですが修理用のミシンの特性上靴の下の方まで縫うことが出来ません。なので下部はダミーのステッチを張る前に入れてあげます。
縫止める理由はご想像の通りではありますが剥がれる可能性があるためです。屈曲する部分というのもあり特に歩行時に動く部分でもあります。
黒い靴であれば黒い革を使用して比較的目立ちにくいのですが色の薄い靴や茶系の靴で色がばっちり合うケースはほとんどと言ってありません。近い色でいくか、個人的には全く違う質感とワントーン濃い色の革の方がデザインぽく見えると思っております。
靴のひび割れ修理 チャールズパッチ完成
元々のデザインが変わってしまうので賛否あると思います。お好みでないお客様にはオススメはしておりません。しかし長年使用してきた愛着のある靴、捨てるのはやっぱりもったいないですし今の時代ではあまり好まれないかもしれません。
靴がひび割れてしまった。この症状でお困りのお客様は是非一度ご相談くださいませ。
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