皆様はHawkins(ホーキンス)についてどんなイメージをお持ちでしょうか?多くの方は量販店(ABCマート)にある靴を連想されるでしょう。しかしかつては英国を代表するシューメーカーで英国王室御用達だったことはあまり知られていない。

Hawkins(ホーキンス)の歴史

1850年に英国は靴のメッカ、ノーサンプトンにてジョージ・トーマス・ホーキンス氏によって創業。創業時の社名は「ウォーカーズブーツファクトリー」、1916年に創業者の名前を取り「G.T HAWKINS LTD」に変更。1900年代に入ると主力のランディングシューズ、そして時は第一次世界大戦、第二次世界大戦の真っただ中ということもあり軍用シューズも量産、供給しておりました。

英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を得たきっかけはヴィクトリア女王にランディングブーツを献上したことによるもの。記憶に新しい2022年9月にお亡くなりになられたエリザベス女王の高祖母に当たる人物で1800年代の話し。

1953年には世界初となるエベレスト登頂を成し遂げた探検隊に対してHawkins(ホーキンス)の登山靴が供給されていたのです。

また皆様ご存じエドワードグリーンやクロケット&ジョーンズに別注をかけるなどドレスシューズにも力を注ぎ、はたまた今回の修理となるエアクッションソールはDr.Martensとのダブルネームなど様々なスタイルを展開するなど現在とは考えられない全く違うシューメーカーでした。

量販店(ABCマート)に行けばいつでも安く手に入るでしょう。実はとってもいい靴なんです。靴業界に携わる者としては少しでもHawkins(ホーキンス)の見方を変えていただけると幸いです。

Hawkins(ホーキンス) エアクッションソール交換

さて前置きが長くなりましたが今回お持ち込み頂いたシューズを見てみましょう。

非常に良い味の出たHawkins(ホーキンス)。昔のエアクッションソールは耐久性にも優れているためまだまだ原型はとどめているもののやはり古いモデルということもありソールは硬化しており持ち味のクッションがなくなっております。

ソールを剥がすと中身がお目見えとなる。経験上エアクッションソールが付いた古い靴たちのウッドシャンクはかなりの確率で折れているイメージ。修理の際は勿論シャンクも入れ替え今後折れないようにステンレス製を用いる。

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いかがでしょうか。なかなか良い雰囲気で仕上がったと思います。エアクッションソールは勿論ですがコバの溝のある仕上げ方、ドイツ製の専用カッターを購入してからはかなり修理の幅が広がり、このような仕様の靴を再現しやすくなりました。

エアクッションソールを交換すればクッション性が増し履き心地が非常に良くなります。エアクッションソールが付いている現行のものだとDr.Martens(ドクターマーチン)、SOLOVAIR(ソロヴェアー)、MHL.(マーガレットハウエル)、GeorgeCox(ジョージコックス)、アルフレッドバニスターなど、昔のモデルだとLoak(ローク)、Hawkins(ホーキンス)あたりでしょうか。もっとあるかもしれません。

エアクッションソール交換でお考えの方は是非ご利用ください。

クリーニング4,950円税込や靴磨き1,650円もおこなっておりますので修理とご一緒にいかがでしょうか。足元が綺麗だと非常に気持ちが良いものです。

ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き11,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。

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