いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます!ソールの裏にゴムを張ることを男性であれば「ハーフソール」女性であれば「裏張り」なんて呼び方をされております(一概には言えませんが。。)。

その裏張りについてですが大体の場合はソールの裏の色ではなくサイドから見たコバの色に合わせることが殆ど。ただし今回ご紹介するルブタンはソールの色があまりにも特徴的なためその色に合わせております。

そもそもルブタンは何で赤いソールなのかってとこまで掘り下げてみるといろんな記事を見かけますがクリスチャンルブタンの公式ホームページの言葉を引用させてもらうと、1992年パリにある工房で試作品の最終確認をしていたクリスチャンは、靴底の仕上がりに納得できず、 黒い靴底のせいで、完成したシューズは自分のスケッチよりも重たく感じられ、実際に履いてみても不格好。エレガントやシックとはほど遠い仕上がりだったのです。

そんな時、彼の目に飛び込んできたのは、たまたまアシスタントが塗っていた深紅のネイルポリッシュでした。それをヒントに赤いソールにしたそうなんです。

なるほどそんな理由があるのであれば我々修理屋としてもよりリスペクトの精神が芽生えてしまうってわけでもはや赤い裏張り以外は考えられません。

Christian Louboutin (クリスチャン ルブタン)裏張り ミラーハーフソール

ということで前置きが長くなりましたが今回ご紹介するのはこちら。

前部分も勿論擦れてはおりますが特にカカトのピンヒールは両足ともに完全に取れている状態。ワタクシは男なので残念ながらヒールの靴を履いたことがないのですが女性の皆様は本当すごい靴を履かれているなーと感心してしまいます。。

さてさて先ほど裏張りについて長々と語ってしまいましたが細いピンヒールについても実はこの修理業界、色々あります。この仕事を始めた約20年ほど前までインポートの細いピンヒールに対応できる修理用のゴムがなく取り付けるのに相当苦労したものです。ピンをグラインダーで細く加工して付けたりしていて「一応」付けれるのですがベストの状態とは言えず直ぐに取れてしまったりと不具合も。

それが10数年ほど前からかな(間違っていたらすみません)、インポートの純正品についているようなすでに加工済みのピンヒールの材料が登場してくれてこれによって一気に作業効率も含め仕上がり的にもよくなったものです。このように材料も進化を続けております。

こんな感じにきれいに直す事が可能です。イタリアの「カサリ社」というところがルブタン専用に作られた裏張りなので色ははっきり言ってドンピシャに合います。おまけにピンヒールも「カサリ社」からリリースされております。ほんとカサリ様様でございます。

いかがでしょうか?中々普段履きでヒールのルブタンを履かれている方も少ない気もしますが綺麗な状態で保管するのも気持ちが良いものですよ(^^♪同じ修理をご希望のお客様は是非一度ご相談ください。

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