革底に拘っている方ですと選択肢として出てこないのですがソールが薄くなったり穴が開いた時の修理方法としてオールソールするのか、それともハーフラバーソールを張るのかで悩まれている方も多いと思います。本日はそれぞれの特性をご説明いたしますので修理の際に役立てていただければ幸いです。

オールソールかハーフラバーソール? エドワードグリーン

今回お持ち込み頂いたのはエドワードグリーンのチェルシー。既に他店にてオールソールをオススメされておりその際は修理は依頼されずに当店にてセカンドピニオン。

穴こそ開いていないもののソールは確かに薄くはなっております。薄くなっているかどうかの見分け方はソールの真ん中を指で押してみるとわかります。

つま先はアウトソールが全て無くなりかけており修理のタイミングとしてはベストといったところ。

カカトも減っているのでそろそろ交換時期。因みにエドワードグリーンが純正で使用している三日月型のラスターヒールは某メーカーのモノですが非常に持ちが良い。当店でも純正仕様で修理することも可能です。

革底とハーフラバーソールの違い

さて皆様は写真のような減り具合の場合どのような修理を選択されますでしょうか?もう少し履きこんでいよいよソールに穴が開いたらオールソール、この時点でオールソール、ハーフラバーソールなのか、はたまた一旦つま先だけラバーでも付けて様子を見るのか。

革底は5ミリ前後、ハーフラバーソールは2ミリ前後

当店でご用意のある革底、ベイカー、JR、イタリー、トーマスマーティン個体差はあるものの何れも5ミリ前後の厚み。一方ハーフラバーソールは2ミリ前後の厚み。革底が薄くなったり穴が開いた場合元々5ミリ前後あった革がなくなっている状態。ようするにそれだけ地面が近くなり足にダイレクトに負担が来るので歩行時に疲れやすくなったりちょっとした雨でも底面から水が浸入してきたり。そういった面ではやはり「厚みを戻す修理」がベスト。ハーフラバーソールでは厚みを戻すことは出来ません。とは言え、ハーフラバーソールとオールソールとではコストも納期も多きく変わってきます。

オールソール

  • 納期・・・2~3週間
  • コスト・・・革底だと税込17,600円~(種類によって変わります)
  • 特徴・・・厚みを戻すことが出来る。勿論カカトもセットでついてくる

ハーフラバーソール

  • 納期・・・受付日当日のお渡しが可能
  • コスト・・・税込3,850円
  • 特徴・・・厚みを戻すことは出来ない。カカトは別途費用が掛かる。

ハーフラバーソールで修理してみた エドワードグリーン

なので、どちらにも良い面があるので特に正解はない。修理屋としてのご提案は勿論いたしますが決めるのはお客様ご自身なので遠慮なくお好みを仰っていただければと思います。

という事で今回はハーフラバーソールをお選びいただきました。

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カカトは税込3,850円のものをお選びいただいております。

ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。

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