当ブログでも頻繁に登場するレッドウイングですが皆様にとってレッドウイングですぐに頭に浮かぶモデルはアイリッシュセッターやベックマンかと思います。現に当店に持ち込まれるレッドウイングでもその2つのモデルが圧倒的に多い。
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しかし「ポストマン」というモデルも熱烈なファンも多く隅に置けないモデル。本日はそんなポストマンのソール交換のご紹介です。
レッドウイング ポストマンについて
ポストマンについて馴染みのない方のために簡単に解説します。
1950年代アメリカ、最初にポストマンの原案となるスタイルが発表されました。その名の通りポストマン(郵便配達員、配達員)や警官の足元を守るためなのですがきちんとその制服に合うようにデザインされております。
アッパーのデザインで行くと非常にシンプル。所謂プレーントゥの靴なのですが縫い目も最小限に抑えている為足あたりが良い。革はシャパレルレザーという名前ですが皆様に馴染みのあるガラスレザーのような革の表面を加工しております。ガラスレザーよりもテカテカな質感ではないのですがエイジングされて磨き上げるとガラスレザーよりも程よい光沢が出るなと個人的な感想。
ソールに使われているのは一体型のフラット。当時はクレープソールと呼ぶ人もいたとの話ですがその名残でしょう、今もクレープソールと呼ぶ人もいますが修理屋での一般的な呼び方はトラクションソールの方が馴染みがあるのかもしれません。
かっこよくデザインされたアッパーに疲れにくくクッション性のあるソールを搭載したシューズ。トラクションソールを採用している理由としてアメリカの自宅の庭は芝生が多く、郵便局員が配達の為に庭に入った際にその芝生を傷めないようにも考慮されております。
ポストマン ソール(靴底)交換をやってみた
解説が長くなりましたがここからはワタクシの仕事でもあるソールの交換となります。
修理前を見てみましょう。
上記で記している通りのクレープソール(トラクションソール)が付いております。そういわれてみると芝生傷めにくいのかもしれませんね。今回はガラッと雰囲気を変えてダイナイトソールを付けてみます。
突起したラバーのデザインの為水はけもよくグリップ力もほどほどにあります。ダイナイトソールだけだとちょっと薄くなるので間にレザーの板(ミッドソール)を挟み厚みを出す。コバの仕上げはポストマンの雰囲気を極力残すようにあえて少し粗目にしております。これをテカテカのツルツルにするとちょっとポストマンの良さが台無しに。あくまでも製品をリスペクトしつつ修理をしております。
ポストマンの場合には比較的修理(カスタム)しやすいように作られている為今回のダイナイトソール以外でも付けれるソールはたくさん有り。ポストマンの修理をお考えの方は是非吉祥寺の靴修理店ナイツブリッジにご相談くださいませ。
今回の仕様 ダイナイトソール16,500円+ミッドソール3,300円
合計 19,800円税込 納期3週間前後 ※価格は2023年2月現在
クリーニング3,850円税込や靴磨き1,100円もおこなっておりますので修理とご一緒にいかがでしょうか。足元が綺麗だと非常に気持ちが良いものです。
ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。
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