英国ナンバーワンのシューメーカー、エドワードグリーン。特にチェルシーやドーヴァーなど絶大な人気を誇ります。その履き心地は勿論、我々靴修理屋目線で見ても間違いなくトップ。アッパーに使われている上質なレザー、ウエルトの付き方、出し縫いのピッチ、積革とトップリフトの愛称と耐久性、程よくアールの効いたソールのディテール。細かいパーツを分解してみてもその良さがわかる。
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エドワードグリーン つま先とカカトの修理
さて今回お持ち込み頂いたのはエドワードグリーンのバークレー。個人的にチェルシーやドーヴァーよりも好きだったりします。つま先とカカトの修理です。
つま先にはヴィンテージスチールを、カカトには耐久性抜群ドイツ製のトーマスマーティンラスターヒールを。修理の際にオリジナルぽくなるかどうかの最大のポイントとなるのは化粧釘でしょうか。化粧釘の位置やバランスで同じ本数打ったとしても全く別物になってしまうのでそこも気を付けて釘打ちを行います。
因みにドイツ製トーマスマーティンレザーについて。取り扱いはオールソール用のレザー、ハーフソール用のレザー、ラスターヒールにダブテイルとほぼ網羅しております。1645年創業でオークバークを作るタンナリーとして現存する会社は恐らく世界最古です。安価で流通しているレザーは数日で皮から革になるのに対しトーマスマーティンは何と2年以上の歳月を経て一つの革底となります。科学化合物を出来る限り排除しオークの果実、トルコとギリシャに生息するオークの木、スロベニアの栗の樹皮、イタリアのミモザからの抽出物を使用。天然成分中心にし丁寧にタンニングされております。なんとも生産性の悪いタンナリー泣かせのレザー。マーティン社の拘りもあるでしょうが、一番は顧客に良いものを届けたいという思いが強い逸品ではないでしょうか。
ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。
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