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日本で名の通っているキングオブシューズ、多くの人はジョンロブと答えると思います。ジョンロブと言ってもエルメス傘下の所謂「ジョンロブパリ」はノーザンプトンにて製造されており既製品の最高級靴、そしてロンドンに店を構えるビスポークメーカーの「ジョンロブロンドン」は全く別物です。
今回は後者のジョンロブロンドンのご紹介です。
1851年若きジョンロブ氏はゴールドラッシュに沸くオーストラリアへと渡りそこで働く人たちのためにブーツを作っていたところから歴史はスタートします。その後ロンドンに戻り1866年にリージェントストリートに第一号店を構えます。評判は瞬く間に広がり1899年にパリに進出、そしてジョンロブにとって大きな分岐点となったのが1976年、エルメス傘下となり1982年には既成靴のラインをノーザンプトンで製造するようになりました。なので日本にもジョンロブのショップがあったり百貨店に並んでいるジョンロブはエルメス傘下のジョンロブというわけです。
JohnLobb London(ジョンロブロンドン)ソール仕上げ直しとクリーニング
さて今回お持ち込み頂いたシューズを見てみましょう。
独特なオーラを醸し出しております。ソール面を見てわかるようにステッチを隠す仕上げとなっているのですがメスステッチを採用しているのが個人的には注目ポイントでした。ほとんどの場合ヒドゥンチャネルなのにオプションとしてオーダーされたのでしょうか。ウエルト側もメスになっておりビスポークシューズではなかなか珍しいと思います。アッパーもなんでしょう、かなり上質なレザーを使用されていてとっても柔らかい。恐らくですがアッパーとライニングの間に何かしらのクッション材を挟んでいるのでしょうよりモチモチ感が出ておりました。
この靴は実はお父様から譲り受けられたそうで一度綺麗にして保管しておきたいとのこと。ソールを仕上げ直してアッパーも少々くたびれている様子だったのでクリーニングを行っております。
ソールの仕上げについては履きこまれていると革の銀面(表面)が荒れてしまっているので新品時のようにつるっとした感じにはなりませんが色を染め直しバフを当てることにより写真のような見た目には出来ます。
クリーニングについては古い靴をさらに保管ということでやっぱり今後のカビが気になる。インソールライニングをしっかりとカビを除菌し予防、アッパーも古いワックスを落としサフィールノワールシリーズのクリームでバッチリ磨けば完成。
譲り受けて一度綺麗にしたい、自身で購入して大切に長年履きたいものなど是非ご相談ください。今できる最善の方法でお戻し致します。
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