昔のイメージではマダムがお召しになられていた印象がありますが、そんなこともなく若い方向けにも身に着けやすいデザインで大人気のセリーヌのバッグ。今回ご紹介するセリーヌのラゲージナノも人気デザインの一つではあるのですがなんせ高い。。。

CELINE(セリーヌ)ラゲージナノのバッグ ボディ部分を交換

さてラゲージナノ、ボディ部分の真ん中はシボ感の強いシュリンクレザーを使用しているモデルが中心となっておりますがシュリンクレザーで柔らかい素材の場合上から染め直すとちょっと残念な仕上がりになることがある為我々修理屋も特に気を付けている。

今回は白い革が汚れてしまったからと他店にて一度染め直しをされていた。そちらのご相談でした。

表面はひび割れてしまい、茶色のパーツには白い塗料も沢山ついており持ち歩くにはちょっと。。といったところ。塗料が落とせればベストだったのですが写真でお分かりのようにバッグ下部分、地の革も傷んでしまっており修復が不可能。これは修理不可ですね~ごめんなさい!で終わらせてしまうと修理屋の価値が無い。だって修理屋ですから。

という事で一度バッグを解体し白いパーツを交換することにしてみました。

この時点で全体に付着した白い塗料を除去し染め直します。

予めお客様に革の雰囲気のお好みをヒアリングし革屋さんで良い塩梅のモノを手配。オリジナルに近いシュリンクレザーをチョイス。

こういうパーツを作成するときに意外と難しいのは糸の番手。細い分には問題はないのですが特にインポートのラグジュアリーブランドのバッグの場合かなり太い糸がされており(0番、1番)同じくらいの番手を使用しないと雰囲気が大きく変わる。ただし普通の業務用ミシンだとそこまで太い番手に対応していないので厳しいのですがナイツブリッジにあるドイツ製の八方ミシン、クレースだとなんとかかんとかそれを実現することが出来る。

よくある八方ミシンの倍以上の金額をするのですがこれにしといてよかったなーという事はたくさんある。

因みに平面を縫い合わせる場合はJUKIのDSU-144Nが優秀でこれは問題なく0番もいける。ただこれだと縫えない箇所が出てくるのが修理なわけ。

実際に縫いをかける時は縫いたいデザインというかフォルムによって針も変えます。こちらのLRシリーズの針はミシン針を落としていくだけで斜めに積まれていく超便利な針。かなり細かい所ですが案外雰囲気変わる。

CELINE セリーヌ ラゲージナノ バッグ修理 かばん 吉祥寺 染め直し

この手の修理を行い場合お客様との仕上がりのズレが生じてしまわないように使用する革や糸の打ち合わせなど数回行うことがございます。また今回はオリジナルに近づくように革をチョイスしましたが違う色や質感で行うことも可能です。同じような症状でお困りの方は是非一度ご相談くださいませ。

※要見積もり バッグの状態や使用する革でお値段が変わってきます

ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き11,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。

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