2000年にスタートしたシューズブランド。歴史で見ると決して新しくもなく、古くもない。
長年靴の修理に携わっていると世界中の靴を日々目にする事になるのですがユッカスの靴に関してはここ5、6年で良く見るようになった印象。
日本人が、しかもあのイタリアの老舗エンツォ・ボナフェで製造を委託しているとなるとコアな靴ファンは絶対に隅には置かない。手前味噌で恐縮だがこれまで見てきたイタリアのシューメーカーの中でもエンツォ・ボナフェのそのクオリティは群を抜く仕上がり。アッパーのデザインも言うまでもなく、ソールの付き方もイタリアのプレタポルテの中では右に出るものはいないのでは無いでしょうか?
靴修理 トライアンフ ユッカス 横からの見た目
見ての通りヒールは高め。
通常のビジネスシューズと比べて約2倍程度。そしてコバはウエルト付きで程よい厚みを持たせつつも丸コバを採用。これによりシャープ過ぎず武骨過ぎない独特な印象に。そしてアッパーに吸い付くようにウエルティングされております。
靴修理 トライアンフ ユッカス ソール面
ユッカスの頭文字「Y」のプレート
ゴールドであしらえばより一層の高級感が出ます。
インソールに使われているロゴデザイン
同じくゴールド。書体からは現代とヴィンテージを融合させたようなデザインで見る人の目を釘付けに。
靴修理 トライアンフ 金具 プレート
今回は爪先にトライアンフを付けさせていただきました。レザーソールなのでどうしても爪先は減りやすい。そしてここからはポジティブに捉えますが、英国靴やユッカスの靴の様な作りがしっかりとしている靴は最初の履き馴染んで無い状態の場合、そり返りが出ていないのでどうしても爪先から削れていきます。そんな時には補強すれば解決。
段差、隙間無く仕上げられればより良い見た目となります。
靴修理 ヴィンテージスチール 黒ユッカス
こちらは黒のストレートチップ。ストレートチップといってもキャップ部分は型押しで装飾されており、この辺りのありそうで無かった発想は女性デザイナーならではかもしれません。
靴修理 黒い靴にはヴィンテージスティール
ヴィンテージスチールは9サイズ
トライアンフと違いヴィンテージスティールは9サイズあり、コバの張り出しに合わせてサイズを選びます。因みにこちらは70番というサイズ。70番を使用する靴は、オールデン、チャーチやウエストン辺りのコバが広めの靴です。
こちらも同じくヒールは高い。よりドレッシーな装いに。
デザイン性が高い分、比較的若い層にも支持を得ている印象です。TPOはわきまえる必要はありますがビジネスシーンでも使えそうな靴。
爪先の修理は受付日当日のお渡しも可能です。
吉祥寺駅徒歩7分 靴と鞄の修理専門店ナイツブリッジ
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