J.M.WESTON(ジェイエムウエストン)の修理ビフォーアフター、ブログ随時更新中↓

ジェイエムウエストンの歴史と切り離せない1946年誕生の象徴的モデル。ローファー=#180シグニチャーローファーを連想される方も多いと思います。

アッパーの革はフランスのタンナー「デュプイ社」で品質の高く、キメの細かいキップ。普段のお手入れはブラッシング程度でも上品な艶が出るものです。

最近のモデルでは特にヒールのゴム部分に特徴があります。両足揃えて見てみると「W」の文字に。WESTONらしいお洒落な遊び心も取り入れられております。

靴底は消耗品 なので修理が必要

さてそんな上質な靴ではありますが靴は消耗品である事も忘れてはなりません。特にソールは普段多く歩く方程爪先やカカト、はたまたソールの真ん中も減っていきます。

ウエストンのソール面 

つま先の修理方法

金具でもヴィンテージスチールとトライアンフ、あとはゴムと革がございます

靴修理 ウエストン つま先補修

使用感があり既に爪先が削れてしまっている場合は先ず革を部分的に継ぎ足し厚みを戻します。

靴修理 ウエストン トライアンフの形にカット

その後トライアンフの形にカット。その際深すぎず浅すぎず、段差は極力出ないように仕上げられればより綺麗に見えます。

靴修理 ウエストンのつま先にトライアンフ装着

金色の見た目の美しさからトライアンフを選ばれる方も多いのですが、あえてデメリットを言うとメッキで作られているので削れていくとシルバーの面が現れます。

中には真鍮で作られている補強材もありますが真鍮は兎に角弱いのであっという間に無くなってしまいます。ここからは個人的な感想となりますがもし単なる飾りだけの役割であれば真鍮もありですが、「補強」と言う意味ではむしろ革底のままの方が良いと感じております。

なのでトライアンフの話に戻ると、メッキは剥がれるものの十分な耐久性も発揮してくれるのでより強度を求められる方にはとても良い修理方法と言えるでしょう。

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