1975年シルバノ・ソリーニによってスタートしたシルバノマッツァ。マッツァのシューズは機械での生産ではあるもののハンドメイドの靴作りをベースに考え、頑丈かつスタイリッシュな作り。

90年代には人気のピークを迎え10年余りで70万足のオーダーがありました。しかし2000年代に入ると買収などの問題が起こり2003年、惜しまれつつもシューメーカーとしての活動を休止してしまいます。

そのスタイリッシュなフォルムからファンも復活を望む方も多かった為当時日本で販売をしていたヒットマンさんにて新ブランドとして「エンネ.ジードッピィオヴ」というブランドで再スタートしております。クラシックなスタイルは当時の木型やパターンをそのまま使用しておりますが、2022年にはちょっと今風なというか、ビブラムソールを使用したレザースニーカーを制作するなど伝統を守りつつも時代に合わせたものつくりをされております。

シルバノマッツァをソール交換する

さてシルバノマッツァを久しぶりに拝見することになったナイツブリッジではありますが、ワタシがこの修理業界に入った2000年代には本当によく修理したものです。

今回お持ち込み頂いたシューズを見てみましょう。

サントーニやマグナーニなど所謂イタ靴と言われているようなロングノーズではなく、らしからぬポッテリとしたフォルムがこのブランドの特徴。確かに昔のハンドメイドシューズを連想させるような作りではないでしょうか。

ソール自体はそこまで減っておりませんが固くちょっと最近履きにくくなったということでクッション性のある天然クレープソールを使うことに。その中でもオールデンのプランテーションソールのようにつま先にレザーをあてがいオリジナリティを出してみます。

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個人的に思うのがこのプランテーションソールの最大のミソはつま先のレザー部分に打った釘(ワタシの師は太鼓鋲と呼んでました)かなと。これが普通の平らな頭の真鍮釘だと雰囲気が出ないのと、革部分綺麗に面一になってもなんかどうも違います。ミッドソールまで釘を届かせるとグッとレザーにめり込み凹んだ見た目となる。ここがより一層の雰囲気を引き立てるところかと。マニアックですみません。。

プランテーションソールはオールデン以外の靴、マッケイ製法よりはグッドイヤー製法の方が向いていると思いますが他のシューズブランドにも付けることが出来るので是非ご相談くださいませ。

ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。

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