エンツォ・ボナフェのブランドについて

1963年創業のEnzo Bonafe(エンツォ・ボナフェ)。50年以上もの間、イタリアのシューメーカーであるア・テストーニで靴づくりを学んだ後、自らの名前をブランド名に靴制作をスタート。ボローニャに工房を持ち、高いクオリティで靴好きを魅了し近年では日本人女性が立ち上げたシューズブランドのレ ユッカスがOEMする等自身のブランド以外でも活躍しております。

エンツォ・ボナフェの製法

靴を踵を手前にしてみたときに前半部分となる箇所はハンドソーンウェルテッド製法、踏まず部分はマッケイ製法となっております。踏まずをマッケイ製法にすることによりよりコバをシャープにアッパーに吸い付くように見せることが出来、さながらヴェヴェルドウエストのような品のある仕上がり。

履き心地

上記の通りハンドソーンウェルテッド製法の為中底の加工の仕方が特殊。グッドイヤーウェルテッド製法の場合白い「リブテープ」が巻かれていてそのリブテープとウエルトを縫い付けているのに対し、ハンドソーンの場合は実際に足が乗る部分の中底をうまく加工し中底とウエルトを縫い付けているので新品の足入れの瞬間から程よく柔らかく足を包み込むような履き心地。グッドイヤーの固い靴のように「最初は我慢」がありません。履かれたことのない方は是非一度お試しください。ワタクシ自身もとても良い靴だと思っております。

エンツォ・ボナフェ ハーフソールとヴィンテージスチールを

さて今回お持ち込みいただいたボナフェは丁寧に細かくブローキングされたアッパーのデザインにも目に留まるビジュアルの靴。ヒールはやりすぎない程度にテーパードされておりコバ周りもそうですがやはり全体的にシャープに、まさにイタリアンスーツにばっちり合う。

ソールは真っ黒のカラス仕上げの仕様。茶色に仕上げられているモデルもあります。表面もツルっとワックスが乗せられておりイギリス靴とは違う雰囲気ですね。

革底のまま履くか、ハーフソールを張って履くか。どちらが良いのか本当によく質問をいただきます。これには正直答えはありません。滑るのがストレスになったり突然の雨にも対処したいということであれば当然張ったほうが良いですし、そうでなく晴れの日しか履かない、滑るように感じないのであればそのままでも勿論OK。お客様の履くシーンによるという事です。

ハーフソールを張るラインですが新品でロゴも折角なので残したいのでちょっと特殊な形で張ってみましょう。

通常靴が地面に設置する場所ですが内側よりも外側が多く設置することが多。なので外側にかけて少々下がるように加工。

お張りしたハーフソールはヴィブラム#7673。厚みは1.8ミリ、グリップ力に優れソールが丸く立体的に作られている靴などには靴側に吸い付くように張れる優れもの。

つま先にはヴィンテージスチールを。これによりつま先の強度がアップし暫く修理しなくても良い仕様となります。では次の修理はどこなのか?履き方にもよりますが次はカカトが減ってくるのが先になるケースがほとんどなのでカカトの交換、そしてスチールとは言えそのうち減ってくるものではあるのでスチールの交換、そのあとにハーフソールの交換といった順番が大体一般的。

エンツォ・ボナフェの靴修理 ENZO BONAFE ヴィンテージスチール オススメ

エンツォ・ボナフェの靴修理は吉祥寺の靴修理店ナイツブリッジを是非ご利用ください。

配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはHPのCONTACTからお気軽に。

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