オロビアンコと言えば鞄のイメージがありますが実は靴もあります。ブランド自体は1994年にイタリアのミラノで発祥した鞄ブランド。わたくし自身長年靴修理をやっておりますがオロビアンコの靴をオールソール交換させていただいたのはたぶん初めてかと。
今回お持ち込み頂いた靴の状態を見ていきましょう。
作りを見るにイタリア製。フロントはグッドイヤー製法でふまずはセメント、カカトはよくイタリア靴でついているような革とゴムのコンビネーション。
人によって歩き方は様々なのでソールの減り方にも違いが出ます。今回のお客様は親指下付近が特に減りやすいようですっかりと穴が開いてしまい中底とウエルトにもダメージが。
ぱっと見ちょっとわかりにくいかもしれませんがこの症状の場合いつものオールソール交換と同じ方法で修理という訳にはいかずウエルトを部分的に補強、専門的な表現となり恐縮ですが中底のリブテープも完全に欠損しているので縫い代を作るために中底もあわせて補強します。
使用したソールはジャーマンオークバークのトーマスマーティン、ヒールも同様。世界中の革底すべてを試したわけではないので一概には言えませんが今のところこの組み合わせはかなり強度が見込めるやり方です。
大切な1足捨てずに直して使いましょう。
ナイツブリッジでは配送でも承っております。修理代金税抜き10,000円以上で返送時の送料は無料とさせていただきます。事前のお見積りはCONTACT(お問合せ)からお気軽に。
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